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古代インド・東南アジア

クシャーナ朝と仏教の新展開

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西北インドではマウリヤ帝国崩壊後、異民族が侵入。
まずはじめにやってきたのは前2世紀初めのバクトリア王国のギリシア人。
バクトリア王国の本土を失うと、パンジャーブ地方に拠点を移した。
前150年ごろ
仏教文献「ミリンダパンハ-(ミリンダ王の問い)」によると、
メナンドロス王はギリシアの信仰を捨て、
仏教の信者となったと書いてある。
前1世紀頃
サカ族とパルティア族の侵入が相次ぎ、
前1世紀後半ごろインド西北部を支配下に置いた
イラン系クシャーナ族(貴霜)が大月氏から独立。
カドフィセース1世とカドフィセース2世の時代に強力となり、
他の諸侯を倒したのち南下し、西北インドを征服。
2世紀半ばに登場した、カニシカ王の時代が最盛期で、
ガンダーラ地方プルシャプラ(現在のペシャーワル・ペルシア人の都という意味)を都に置き、
後漢・ローマ帝国を結ぶ、中央を押さえ東西貿易の利益を得て、繁栄した。
カニシカ王のときに第4回仏典結集がサンスクリット語(梵語)で行われた。
クシャーナ朝が発行した貨幣はローマ貨幣と同じ重量基準で作られている。
クシャーナ朝は3世紀頃にササン朝ペルシアの侵入で衰退したが、一時復興したものの
エフタル民族によって滅ぼされた。
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起源前後頃、
伝統的仏教に対する革新運動を起こし、ナーガールジュナ(竜樹)が大衆の救済を説く、大乗仏教を大成。
この運動の人達は、自己の完成をひたすら求める独善的な小乗と批判。大乗仏教は自分を犠牲にして他人のために尽くす利他行を重視し、諸菩薩を拝することで救われるとした。
ヘレニズム文化の影響で最初は仏像は作らなかったが仏像を作るようになった。
この造形美術は作られた地域の名前をとってガンダーラ美術と呼ばれる。
日本まで影響が及んだ。
大乗仏教は無著(アサンガ)と世親(ヴァスバンドゥ)の兄弟によって発展した。

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