前回の復習
塘沽停戦協定

でもお伝えしましたが、
満州事変の戦後処理として、
塘沽停戦協定が結ばれました。
塘沽停戦協定で万里の長城以南を非武装地帯として設定しましたね。
万里の長城より南では、武装せず平和で行こうね。
みたいな話です。
華北分離工作
華北分離工作とは、
中華民国から華北の5つの省を、中国の主権から分離させようと、
スパイ的に工作してなんやかんやしようというものです。
もちろん、戦争はしません。
外交的、平和的に話し合いで解決しようというものです。
「話せばわかる」の時代ではなくて、
「問答無用」の時代なんですけど。
華北5省
では、華北5省とは
どこのことでしょうか?
の5つです。

この5つの省を華北5省といいます。
華北分離工作
関東軍は山海関より東を占領し、
満州国を建国しましたね。
満州国は中華民国の主権から分離して、
日本の傀儡国家にしました。
つまり、満州国は日本の子分の国になりました。
華北分離工作をすすめて、
さらに日本の軍事的な影響範囲を伸ばそうとした訳です。
満州国にある日本の軍事的な影響力を、
華北へとその手を伸ばした訳です。
梅津・何応欽協定
国民党の河北からの撤退を決めた協定です。
ちなみに梅津とは、
梅津美治郎のことです。
土居原・秦徳純協定
宋哲元軍の察哈爾省からの撤退を表したものです。
ちなみに土居原というのは、
土肥原賢二のことです。
冀東防共自治政府
冀東防共自治政府を1935年に作ります。
冀東防共自治政府は親日的な傀儡国家です。
殷汝耕という人がその国の中心人物です。
ちなみに冀は河北省の一文字の字ですね。
日本人向けに言えば、信濃を信州という風に表す感じ。
防共は共産党からまもるという建前ですね~。
冀察政務委員会
中華民国もただただ侵略されるだけではありません。
これもまた、1935年に
宋元哲を中心に冀察政務委員会が設置されました。
察は察哈爾省という意味です。
なので、冀察で、河北省と察哈爾省との二省のこと。
冀東防共自治政府と冀察政務委員会のその後、
結局、日中戦争の開戦で、
冀東防共自治政府も冀察政務委員会も崩壊しました。
つかの間の幻の政府です。
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