グラックス兄弟の改革
グラックス兄弟は平民派である。彼らの改革は閥族派により意思半ばで終わる。
兄・ティベリウス
リキニウス・セクスティウス法を適用して、
富者の土地を没収し無産市民へ土地配分しようとした。
↓
元老院議官は激しく反対し、ティベリウスは撲殺された。
弟・ガイウス
騎士階級の支持を得、
貧民には安価な穀物を供給する法を作った。
兄継承
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元老院は反撃し、仲間とともに殺された。
100年間の内乱の時代へ
マリウスの軍制改革とユグルタ戦争
マリウスは平民派の軍人で、5年も執政官に選ばれた。グラックス兄弟の遺志を引き継ぎ、無産市民を傭兵(ようへい)に採用し、失業問題解決と平民会のちからを強めた。
ローマはガリア人やアフリカのヌミディア王ユグルタと戦わなければならず、
軍事力低下が深刻に…。
マリウスがこのユグルタ戦争で無産市民を志願させてローマで初めて私兵(クリエンテス)を用い、ユグルタを打ち破った。
各地の反乱
同盟市戦争(前91年~前88年)
侵略戦争に従事していたにもかかわらず、戦利品などの利益が与えられなかったギリシア系の同盟市はローマ市民権を要求し、一斉に反乱を起こした。スラ(閥族派)は同盟市戦争を市民権要求を受け入れ終結させた。
ミトラダテス戦争
東方ではポントゥス王ミトラダテス6世がミトラダテス戦争を起こすもポンペイウスが鎮圧
シチリアの奴隷反乱
ローマでは奴隷が酷使され、シチリアの奴隷反乱がおこった。
アリストニコスの蜂起
奴隷中心の太陽の国をつくろうとしたアリストニコスによるアリストニコスの蜂起などが発生。
スパルタクスの反乱
剣闘士とは
奴隷身分の格闘家。相手を殺すまで戦わされる。
スパルタクスの反乱
剣闘士スパルタクスは仲間とともに脱走し、ラティファンディアの奴隷を解放して大反乱を起こした。ポンペイウスとクラッススにより鎮圧された。
第一回三頭政治
スパルタクスの反乱を抑えた2人に加え、天才的軍人ユリウス・カエサルとともに第1回三頭政治を開始した。ポンペイウスはセレウコス朝シリアに遠征してこれを滅ぼす。そして東方で戦った兵士に土地配分。クラッススはパルティアとのカルラエの戦いで敗死。カエサルはケルト人の住むガリア征服に成功。
元老院がカエサルを公的と宣言したので、カエサルは部下を率いてローマを占領。「賽は投げられた」で有名。エジプトに逃れたポンペイウスを暗殺。
カエサルの独裁
ディクタトル(独裁官)就任(任期10年)。ユリウス暦制定。属州人にローマ市民権を与えた。
あまりに性急に改革が行われたため、カエサルは共和派のブルートゥスらによって殺された。「ブルートゥスお前もか」
第2回三頭政治
カエサル派のアントニウスがカエサルを神格化し、ブルートゥスらを追放。レピドゥス、カエサルの養子とされたオクタウィアヌスの3人で第2回三頭政治を開始したが、レピドゥスはオクタウィアヌスによって最高神官にさせられ政治からとうのけさせられた。
アクティウムの海戦
オクタウィアヌスエジプト女王クレオパトラ7世と結んだアントニウスらを
アクティウムの海戦で破り、アントニウスらは自殺し、エジプトを併合した。こののちパックス・ロマーナと呼ばれる200年の平和がローマに訪れる。
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