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GATTとWTO~第二次世界大戦後の国際貿易支配体制~

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経済の国際化

第二次世界大戦前から、
経済はもはや自国と植民地だけで、
行うものではなくなっていきました。
(ブロック体制は除く)
国と国との間では、
約束事が必要となってきました。
人と人との間では、
何らかの取り決めがあるのは、
昔から何かうまくいくようにするために
習慣となっていたので、
国と国との間でもルールを作ろうとした訳です。

GATT体制

GATTとは??

GATTの設立

そこで1947年に設立されたのが、
「GATT(関税および貿易に関する協定)」
です。

GATTの三原則

GATTでは、

  • 自由
  • 無差別
  • 多角

の3つの原則のもと、自由貿易を目指しました。
国を越えて商売するときに、
より簡単な手続きで行えるようにするために作られました。

最恵国待遇

ある特定の国に与えられた恵まれた条件は、
他のGATT全参加国も受けることができるというもの。
それが最恵国待遇です。
たとえば、
中年男部長が
部下である若い女性社員をひいきして、
焼肉をおごったなら、
他の部下社員全員にもおごらないといけない
というものです。
ただし、悪い条件は受けなくていいです。

内国民待遇

内国民待遇とは、
国内で生産されたものと
輸入品差別するな
というものです。
たとえば、
再婚したときに、
相手の連れ子と自分の子を
同じ扱いをしろ!というもの
と同じです。
つまり、
地産池消はGATTの視点からすれば、
地域産品と輸入品の差別にあたります。

GATTの例外措置

自由貿易を基本的にすすめていますが、
例外的に保護貿易もGATTでは認めています。

特恵関税

発展途上国からの輸入品にのみ、
関税を引き下げることを認めるものです。
発展途上国の経済成長を
助けようとしたものです。

緊急輸入制限

国内産業を守るために
一時的に輸入制限することを認めています。

2001年にネギなどを
日本が中国へ緊急輸入制限しました。

GATTウルグアイ・ウンド

ケネディ・ラウンドや東京ラウンド等もありますが、
今はウルグアイ・ラウンドのみ記述します。
GATTウルグアイ・ラウンドではWTO体制が行われます。
各国の農業保護政策が後退し、価格支持政策から所得補償政策へと転換されます。
発展途上国の農産物である
コーヒー豆やカカオなどの
国際価格は低下していきました。

WTOへの進展

1993年のGATT閣僚会議
(ウルグアイ・ラウンド)において、
1995年から
国際貿易のトラブルを
速く、強力に、解決するために、
普段から問題を処理する機関へと
GATTは発展しました。
これがWTO(世界貿易機関)です。

他と交流を絶っている国や地域を除いて、
世界中がグローバルの荒波へと
巻き込まれていきます。
弱肉強食の世界へとなっていきます。

特徴

  • 輸入数制限の禁止
  • 例外なき関税化
  • 知的所有権の保護
  • 灰色規制の禁止

などなどです。

ドーハ・ラウンドとWTOの溶解

2001年、カタールのドーハにおいて
新ラウンドの「ドーハ・ラウンド」が開催されます。

正式名称はドーハ開発アジェンダ

初期のころから交渉は難航します。
枠組みの合意は2004年でした。
2005年に香閣僚宣言を採択しますが、
それ以降の交渉は不調に終わります。

WTO体制の崩壊

2011年12月において、
「近い将来の一括妥結を断念する」
と議長明をだしました。
2016年現在、WTOの加盟国が161にものぼります。
全員が納得する決定をすることは
大変困難でした。
クラスの人数が161人もいれば、
文化祭の催し物を決めるだけでも、
なかなか苦しいといえばわかりやすいかもしれません。
そこで、
国や地域はFTAやEPAという
2国間や狭いグループで経済連携を勧めていくことになります。
クラス内グループといえば
わかるかもしれません。
第2次世界大戦のきっかけともなった
「お前うちの仲間じゃないから差別する!」
というある種のブロック経済の復活でした。
日本はRCEPという
東アジア包括的経済連携協定の実現を
こっそり目指しています。
この辺りの話はまた今度。。。

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