邑(ゆう)
中国の集落や都市。黒陶文化の後期から出来た。
都市国家の1種。氏族共同体的なまとまりだったが、
城壁が作られ、城郭都市へと発展。
やがて強力な優雅弱小の邑を従えて、
支配服属の下、王朝が成立。
伝説の時代と殷
三皇五帝(燧人すいじん・伏義ふっき・神農じんのう、黄帝こうてい・顓頊せんぎょく・帝嚳ていこく・堯ぎょう・舜しゅん)という聖王が統治した神話の時代のあと、禹を開祖とする夏が中国最古の王朝とされるが、
存在するかは現時点では確認できず、
現時点の最古の王朝は殷である。都は第19代王盤庚(おうばんこう)によって
現在河南省安陽市小屯村にあたる商(人邑商)に遷都された。
1899年文字を刻んだ甲骨獣骨の文字が商で見つかる。1928~1937年の発掘によって
巨大な遺跡が発見された。この遺跡は殷墟と一般的に呼ばれる。
亀の甲羅や牛の肩甲骨に刻まれた文字は甲骨文字と呼ばれ、占いに使用された。
そのため卜辞文字とも呼ばれる。占いによって政治をする祭政一致の神権政治が行われた。
※甲骨文字は王国維によって解読された。
銅と錫の合金である青銅器は
祭事に使われたため祭器ともいう。
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