唐初の閻立本(えんりっぽん)は、歴代帝王図巻など人物画で有名。
玄宗期には細密華麗な色彩の山水画を描いた李思訓(りしくん)と、仏画の山水画で知られる呉道玄(ごどうげん)は線の太さで立体感を表現する新しい技法を作った。
詩人としても有名な王維は「詩中に画あり、画中に詩あり」と評価され、山水画にも優れていた。
李思訓は北宗画(ほくしゅうが)の祖となり、王維は南宗画(なんしゅうが)の祖となった。
北宗画は宮廷絵師による華麗な色彩が特徴で、南宗画は知識人層による自由で詩情豊かで淡白な色彩の山水画である。