日本民族の起源には色々な説があります。
今日は日本民族の始まりのさまざま説について
お伝えしていきたいと思います。
神武天皇とヤマトタケルノミコト
古事記や日本書紀には、
神武天皇の東征と、
ヤマトタケルノミコト(日本武尊)の熊襲・蝦夷征伐などによって、
「天孫民族」が先住民族を治めることで、
大和朝廷が成立したと考えられています。
そのため、
いわゆる縄文人が日本に先に住んでいたが、
縄文人だけでは住めなくなっていった。
そのため、縄文人がいわゆる先住民族で、
- アイヌ説
- コロポックル説
- 原日本説
などが唱えられています。
現在では、
縄文時代の人たちが日本人の直接的先祖で、
縄文時代の人たちと私たち日本人との姿の違いは、
だんだんと様々な民族を受け入れていったことで、
形成されていったと言われています。
洪積世人類や先土器文化を残した人々と、
現在の日本人の関係はほぼわかっていません。
つまり、日本から引っ越したり、
滅んだりした人たちもいます。
今の日本人の祖先たち
日本人の祖先を考える上で、
言語学が重要になります。
日本語は文法的には、
朝鮮語・満州語・モンゴル語・トルコ語などの、
アルタイ語族に属します。
しかし、共通の語彙が少ないと言われています。
また、アクセントの面からは、
日本語はハンガリー語・フィンランド語などのウラル語と似ているとされており、
日本語はウラル=アルタイ語族に属するとされています。
しかし、共通の語彙が少ないのです。
しかし、文化面や風習面は、
日本の風習や日本神話などは、
南洋系の民族との共通点が多いと言われています。
たとえば、
農耕儀礼や妻問婚などの要素は、
南方系民族の特徴だと言われています。
妻問婚とは、妻の家に3日連続で通ったら結婚というものです。
ということで、
日本人とは実は多民族国家であり、
元々の縄文人系の人もいれば、
朝鮮系の人もいれば、満州系の人もおり、
モンゴル系の人もいれば、トルコ系の人もいる。
ハンガリー系の人やフィンランド系の人もいるんです。
さらには、東南アジア系の人やポリネシア系の人もいたり、
ロシア系の人もペルシア系の人も住んでいたりします。
日本というのは、
様々な文化を日本風に変えてすべて受容して、
発展してきたということです。
日本列島には北からも南からも人たちが流れ込んできて、
様々な部族(Tribe)が渡来し、
様々な民族が習合することで、
一つの日本民族として形成されていきました。
日本でアニメ文化が発展しているのも、
世界のありとあらゆる文化がごっちゃ混ぜに混ざっているので、
組み合わせしやすいということでしょう。
日本人(縄文人)の起源
では、後から来る前の
元々住んでいた日本人とはなんでしょうか？
アイヌ説
江戸時代から存在していた説。
明治時代以降、
小金井良精は人骨研究から縄文時代の人と現在の日本人は異なるとし、
アイヌ人と縄文時代の人の骨は同じものだ。
とした。
コロポックル説
アイヌ説と反対して、
坪井正五郎が唱えた説です。
縄文人は、アイヌ伝説で伝わっている小人であり、
アイヌによって、北方に追われたコロポックルだとした。
原日本人説
縄文人は後から入ってきた民族との混血だとする説で、
日本の原住民族と考える説。
つまり、日本の縄文時代の人もまた、
引っ越してきた人たちだという説です。
大和民族は、
原日本人と南方系の混血で、
アイヌ民族は、
原日本人と北方系の混血だとされた。
大正時代の清野謙次の説です。
日本人説
昭和時代の長谷部言人が唱えた説。
外国人もたくさんやってきたが、
言うて言うほどは縄文時代の人たちの血を薄めるほどは、
やってきてないんじゃないか説。
つまり、縄文人が日本人の先祖だとする説です。
この説を採用するとアイヌ説の論証が論破できません。
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