徳島県阿南市のホームページに掲載されている
統計データをもとに人口分析をしました。
阿南市は統計資料が比較的豊富で、
分析がしやすいです。
こういう自治体がもっと増えるとありがたいです。
(もっとデータがあれば分析できることは増えますよ~!!)
旧自治体ごとの人口の推移
阿南市の旧自治体ごとに
人口の推移をとってみました。
旧自治体は下記リンクを参考にしてください。
阿南市の地域変遷①~概要編~
...
単純な人口の推移だけで見れば、
羽ノ浦と富岡と見能林では人口が増えているのが明らかです。
しかし、減っている自治体はわかりにくいですね。
そこで、比率で調べてみました。
阿南市旧自治体人口の推移(2010/1950)
そこで、人口が一番多かった1950年の人口で、
一番最近の人口統計である2010年の人口で割ってみました。
このグラフで見ると阿南市の旧自治体間格差が如実にあらわれているのが明らかです。
特に椿地区はピーク時の約3割の人口まで落ち込んでいます。
また、加茂谷地区、橘地区、福井地区、新野地区はピーク時の約6割、
大野地区、桑野地区はピーク時の約7割まで
人口が低下している一方で、
羽ノ浦地区は人口が約2.1倍、
宝田地区は人口が約1.7倍
見能林地区は約1.4倍、
中野島地区、富岡地区は約1.2倍と
人口が増加しています。
つまり、阿南市の中央部に
人口が移り住んでいるかのような傾向が見られます。
これは、まだ断定できませんが、
おそらく、阿南市の中央部へ近郊から移っているのではないかと思います。
参考データ
1950年の人口を100%としたときの、
2010年現在の人口の比率。
加茂谷 | 54.6% |
大野 | 77.1% |
長生 | 90.5% |
宝田 | 172.7% |
中野島 | 127.5% |
富岡 | 142.0% |
見能林 | 146.8% |
桑野 | 80.5% |
新野 | 63.3% |
橘 | 60.9% |
福井 | 60.3% |
椿 | 24.0% |
那賀川 | 91.3% |
羽ノ浦 | 210.1% |
結論
阿南市の政策として中央部に人口を集めたいなら、
このままの政策で構わないと思いますが、
もし、毛細血管である縁部の地区を捨てないのであれば、
緊急的に椿地区の活性化を試みたほうが良いでしょう。
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