第一次山本権兵衛内閣は、日本政府が軍部大臣現役武官制を改正し、民間の政治力を強化しようとした重要な時期を象徴しています。この記事では、軍部大臣現役武官制改正の動き、廃税運動、そしてジーメンス事件について詳しく見ていきます。
藩閥内閣?政党内閣?
山本権兵衛は薩摩・海軍の出身です。
ということは、
藩閥政治のような外見をしていますね。
しかし、
立憲政友会と第一次山本権兵衛内閣は提携していました。
与党は政友会でした。
軍部大臣武官制
第一次山本権兵衛内閣では、軍部大臣(陸軍・海軍)の現役武官制を廃止しました。
退役軍人を含めて武官になれる軍部大臣武官制を導入しました。
軍部大臣現役武官制では、
現役の大将か中将だけしかなれなかった。
軍部大臣武官制では、、、
予備役の将官、
後備役の将官でも陸軍大臣や海軍大臣といった軍部大臣に就けるようになりました。
スポーツでたとえれば、
軍部大臣現役武官制は、
監督になれるのは現役選手しかなれないということ、
軍部大臣武官制は、引退後の選手でも
OBとしてそのチームに参加できるというものです。
廃税運動
1914年には憲政擁護会が中心となって、
三悪税廃止運動がおこりました。
三悪税とは、
- 営業税
- 織物消費税
- 通行税
の3つです。
今風にいうと、
- 法人税
- 衣服の消費税
- 高速道路料金
ということになるんですかね。
ジーメンス事件(1914)と第一次山本権兵衛内閣の退陣
ジーメンス事件とは海軍の軍事物資購入の汚職事件です。
ドイツのジーメンス社やイギリスのヴィッカーズ社と組んず解れつの関係で、
贈収賄事件いわゆるワイロが発覚した事件です。
こうして、
第一次山本権兵衛内閣は退陣に追い込まれます。
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