第二次大隈重信内閣は、
閣内不一致という閣内の意見をまとめきれず、
退陣しました。
そのあとを受けたのが寺内正毅内閣です。
寺内正毅内閣は、
政党出身内閣ではなく、
官僚出身内閣です。
アメリカで大流行していたビリケンという人形がありました。
頭の形が似ていたということから、
ビリケン内閣(非立憲内閣)と呼ばれました。
大阪の通天閣にある福の神もビリケンさんです。
ちなみに、
ビリケン人形のあと、
キューピー人形が流行ります。
石井・ランシング協定
1917年、アメリカとの関係調停を図って、
石井・ランシング協定が結ばれました。
石井菊次郎と国務長官ランシング。
その中で、
アメリカは日本に対して中国の
- 領土保全
- 門戸開放
- 機会均等
を認めさせました。
西原借款
日本は段祺瑞政権に西原亀三を仲介として、
総額1億4500万円からなる経済援助をしました。
日本の中国大陸における権益の拡大を図ろうとしたんです。
これを西原借款といいます。
シベリア出兵と米騒動
チェコスロヴァキア軍の救出を名目に、
シベリア出兵が強行されました。
シベリア出兵を当て込んだ米の買い占めと売り惜しみによって、
その当時、米の値段が跳ね上がりました。
富山県の漁民主婦らが、怒りに立ち上がっていきました。
これを米騒動といいます。
当時の新聞はこれを、
「越中女房一揆」
「越中女一揆」などと
表現しました。
これが1道3府38県に広がっていきました。
つまり、ほぼすべての県に広がりました。
都市では労働争議、
農村では小作争議、
という形で呼応しました。
こうした人々の動きを、
天下の内閣は軍隊と警察を動員して鎮圧しました。
その結果、
寺内正毅内閣は、
米騒動の責任をとって、
退陣しました。
ニコラエフスク事件・尼港事件
シベリア出兵の最中、
1920年にニコラエフスク事件または、尼港事件がおこった。
日本の守備兵が、共産主義者を中心とする
抗日パルチザンによって殺害された事件です。
パルチザンというのは非正規軍のことです。
この事件の結果、日本は北樺太を保障占領することになります。
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