黄河文明
前5000から前4000年
黄河文明は黄河の中・下流域の肥沃な黄土地帯を
利用して、農耕を始め、磨製石器や彩文土器などを用いる新石器文明を形成。
中国文明は彩文土器(彩陶)を特色とする前記の彩陶文化の時代(前4000~前3000)と黒陶を特色とする黒陶文化の時代(前2000~1500)に区分される。
彩文文化の時代
彩文土器はスウェーデン人のアンダーソンによって
1921年仰韶で発見されたものである。そのため彩陶文化を仰韶文化とも言う。
陝西省西安市近郊の半坡遺跡は彩陶文化の遺跡で最大のもので、
粟が作られ、豚や犬などの家畜を育てて、糸を紡いだりし、住居は竪穴式住居に住んでいた。
黒陶文化の時代
黒陶文化は1930年山東省歴城県の竜山で発見されたため、竜山文化とも呼ばれる。
遺跡からは黒陶と並んで灰陶も出土。
黒陶や灰陶の中には三本足の三足土器も見られ、
煮炊きに使う鼎(てい)や蒸す、鬲(れき))などの種類がある。
長江下流域にも前4000年以前の古代文明の遺跡が発見され中でも
浙江省余姚県の河姆渡遺跡は長江文明を代表する遺跡である。
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中国で西周時代の都市発見か 長江文明の解明期待
【北京共同】中国四川省広元市で29日までに、西周時代(紀元前1050年ごろ―同771年)の都市とみられる遺跡が見つかった。四川地方では近年、長江(揚子江)流域で栄えた文明の多様性を示す遺跡発掘が続いており、今回の発見にも古代中国の謎を解く手掛かりが期待されている。
古代都市の遺跡は長方形で約5万平方メートル。中国メディアによると、四川地方で西周時代の都市の遺跡が見つかるのは初めてという。四川省文物考古研究所が7~8月にかけて地質調査などを行い、43カ所で都市や墓群などの遺跡を発見した。【共同通信】
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