資本家と労働者
資本主義経済とは、
生産手段を持っている人を
資本家といいます。
生産手段をもたないで、
労働力を商品として売る立場にある人が、
労働者です。
生産の三要素
- 資本
- 労働
- 土地
これが生産の三要素です。
資本主義成立の三条件
- 資本の蓄積
- 労働力の捻出
- 市場の形成
この3つが資本主義成立の3つの条件です。
江戸時代の幕末には
実は日本はこの三条件は揃っていました。
商業資本と産業資本
資本については、
江戸時代にも大商人がいました。
三井家や鴻池家です。
今でも続いているのは老舗企業ですよ。
三井家などの大商人は、
大名貸しを禁止する家訓まで作っています。
幕藩への相当な影響力を持っていました。
流通経済を持っていた大手商社
江戸時代の商人たちは、
川下の経済を抑えていました。
海路は東廻り航路や西廻り航路や南海路など、
彼ら大商人に抑えられていました。
つまり、問屋さんや売る場所などは抑えていました。
でも、
日本は貿易は長崎の出島などだけで、
鎖国していて、
内需一辺倒の国でした。
日本の田舎では物を売る先といえば、
都会だった訳です。
しかし、都会の需要も江戸時代ですから、
人口にも限りもあって
既に飽和状態でした。
日本という国は、
日本人にとっては狭すぎたのです。
この川下経済を抑えていた資本、
流通過程に投下する資本を
商業資本といいます。
この流通を抑えておけば、
いつでも産業資本という
生産にお金を出すことも可能だった。
労働力も不足していた。
都市部も小作人などの零細農民を全員吸収する余力がなかった。
結局、人返し令とかした訳ですよね。
明治時代の資本家と賃金労働者の成立
明治時代に、
資本家とサラリーマンが
なぜ生まれたのか?
それは地租改正と秩禄処分という
2つの政策が効いていた。
地租改正
地租改正は「旧来ノ歳入ヲ減ゼザル」方針で行われたため、
結果として農民の負担は変わりませんでした。
農民間格差
小作料は江戸時代から
現物納だった。
ですから、
中には重税に耐えられなくなる農民がでてきた。
そういう人たちは農民を辞めました。
つまり、
農地を手放して、
町に出て賃金労働者として
生きていくことになります。
手放された土地は地主の本に集まります。
そうすると、
地租改正の一方では
永遠の勤め人と
永遠の地主(資本家)を作り出した。
秩禄処分
政府が華族と士族に対して支払っていた禄米。
その支払いをやめようという政策です。
歳出は歳入の1/3ぐらいを占めていました。
現代の社会保障費と似てますね。
政府も頭を抱えていました。
家禄奉還の法
要するに公務員の早期退職制度です。
希望者を募って秩禄公債という現金と交換できる紙と、
一時的な現金を支給した訳です。
金禄公債証書
1876年、金禄公債証書を発行。
家禄と賞典禄を全廃。
要するに公務員だった武士は
月給とボーナスがなくなり、
全員クビになりました。
武士(江戸時代の公務員)の階級化
武士も労働者と資本家へと分かれていきます。
金禄公債証書を換金して
「士族の商法」の失敗で、
労働者になる者が出てきました。
一方で、
換金して、
国立銀行などに投資して、
やがては銀行家として成功していく者もいた。
あるいは換金した金で
土地を買って地主になる者もいた。
そうすると、
この秩禄処分という政策で、
結果的には一方で賃金労働者を生み出した。
つまり、武士も労働者になった。
一方で、
資本家を生み出すことになった。
こうして資本家と労働者が
分離・創出しました。
この過程を
本源的蓄積とか、
原始的蓄積と呼んでいるのです。







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