ポリスの誕生
ギリシア本土と小アジア西岸にポリスが生まれた。最初のポリスは小アジアに渡ったギリシア人によって作られたらしい。居住に適し、良港であったところには土着民がいたであろうと推測される。そのため、集住(シノイキスモス)して、防御力の高いポリスを運営する必要性が多いにあっただろう。
また、すでにオリエントでは昔から都市国家が生まれており、特に東地中海沿岸にかけてフェニキア人が植民市をかなりの数作っていたので、ギリシア人が真似したとも考えられる。小アジアの都市国家建設はすぐにギリシアののギリシア人にも伝わったものと思われている。
祭祀の場所に小高い丘を砦としたアクロポリスとふもとの広場をアゴラを政治や経済活動とし、人々の居住する地域を城壁で囲んだ都市。
市民のみが私有地であるクレーロスを所有し、みずから農業を行った。
アテネのように散在していた農村に住んでいる人々を貴族の指導下に集住(シノイキスモス)して都市を形成。
ポリスの分類
- 貴族階級(アリストクラシー)を中心に集住。
- 侵入したギリシア人が集住し、先住民を奴隷化させる。
- 集住した中心都市が村落をまとめて支配する。
- ある一定の地域の小群落がそれぞれ独立。
- 小集落がゆるやかな連合をし、中心市がうまれないかたち。
※ポリスを形成しない形も存在した。
ギリシア人の共同意識
ギリシア人は自らをヘレネス、国土をヘレス、異民族をバルバロイ(聞き苦しい言葉をしゃべる人)と称し、区別。共通の神々と神話、ホメロスなどの詩、信託が得られる神域などを領有。
デルフォイのアポロンの神託にはギリシアのポリスが
これを求めて集まり、またオリンピア競技開催中は休戦。
また有名な神域を中心にいくつかのポリスが隣保同盟を結んでいた。
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