マルクスとエンゲルスが
現実味のない空論だとして語った
「空想的社会主義」や「ユートピア社会主義」、
まず、社会主義の歴史上、先にマルクスよりも
ロバート・オーウェン、フーリエ、サン・シモンが出てきます。
この3人について今回は書いておきます。
ロバート=オーウェン
イギリスのロバート=オーウェン(Robert Owen/1771年~1858年)は幼少の頃より、丁稚奉公に出されました。
最初は貧乏だったロバート=オーウェンは若くして織物業者として成功し、財を成し、資本家の一員になります。
ロバート=オーウェンと労働環境改善
- 10時間労働
- 清潔なアパートの建設
- 世界最初の幼稚園の運営
などを労働環境の改善を通じて、利潤追求型から人間性の増進へ図りました。
ロバート=オーウェンと紡績工場法
ロバート=オーウェンの尽力があり、紡績工場法が制定されました。
9歳以下の少年の雇用を禁止し、
9~16歳の労働時間が12時間に制限されました。
ロバート=オーウェンとニューハーモニー村
その後、ロバート=オーウェンは労働組合や協同組合の育成をはかり、
1825年~1828年にかけて、アメリカでニューハーモニー村を建設しました。
理想主義を掲げましたが、失敗します。
ロバート=オーウェンの晩年
アメリカからイギリスに帰国後は、
労働組合大連合を結成しましたが、
これも失敗します。
新道徳による精神革命を掲げ、
社会主義とは異なる終わり方をしました。
フーリエ
フランスのフーリエは農村地域と都市地域を合体させた
協同組合的理想社会「ファランジュ」の実現を目指しました。
日本で言うところのヤマギシ会のようなもの?
サン=シモン
フランスのサン=シモンは、
社会を支配・管理するのは生産者である労働産業者であると主張し、
産業者が主体となった理想的産業社会では、
人びとが解放されて、
自由に能力を発揮できて、
それに応じた報酬が得られると主張しました。
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