以前、絶対王政について見ていきました。
今回は絶対王政で採択された方策、
重商主義というカードについて見ていきましょう。
重商主義とは?
重商主義とは、金銀財宝こそが富であり力だ!というもの。
出費を減らし収入を増やすという今でもお馴染みの方策でした。
重商主義は産業革命期まで続いた考え方で、
後の資本主義にも繋がる考え方です。
国内産業の保護もうたわれました。
貿易差額主義
金銀財宝の開発が盛んに奨励されました。
いずれ20世紀後半は日本の鉱山は多くは人件費高騰で閉山したので、
21世紀中頃までに日本の鉱山開発は再開されるでしょう。
貿易差額主義とは輸出促進と輸入抑制をセットで行う政策のこと。
21世紀前半の地方行政にもっとも重要な考えの1つでしょうね。
中国も21世紀に入って、内循環という経済政策を進めていますが、
ヨーロッパ流の重商主義のパクリ政策ですね。
重商主義者コルベール
フランスの重商主義者コルベールは、
- 輸出工業の育成
- 輸入品の自産業化
をはかりました。
「入るを量りて出ずるを為す」
礼記-王制
植民地争奪戦と重商主義戦争
国民があれ欲しいこれ欲しいと色々言ってくるので、
貴金属や商品作物の供給元や市場をもっと確保する必要がありました。
そのため、ヨーロッパ以外の土地を求めて、
世界商業の覇権を争う時代が幕をあけました。
今も植民地という名前ではありませんが、
先進諸国が経済植民地(経済従属国)争奪戦が繰り広げられています。
小国は世界各国の争奪戦に向けて、
どの国につくかという弱者の戦略の真っ只中です。
絶対王政での労働保護方策
絶対王政では治安維持のため多くの方策が採用されました。
食料価格規制
穀物やパンの価格が上がりすぎないように絶対王政で直接規制しました。
失業者保護政策
失業者を増やさないよう、
- 賃金規程
- 労働時間規定
など、重商主義では細かい規定が設けられました。
貧困者保護
ヨーロッパでは貧乏人が金持ちの給料を支えているのがよく分かっていました。
そこで、イギリスの女王エリザベス1世は救貧法を制定しました。
絶対王政は重商主義のような資本主義の面だけではなく、福祉国家の分配国家の先駆的要素もあります。
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